2013年10月6日日曜日

RICE処方の再確認

ホームページに「クライオセラピー」について書いてありますが
ひさしぶりに「RICES」についてのレポートがあったので再確認してみます。


・ホームページと引用レポートで違う個所は

  • アイシング時間と圧迫時間の「対比」部分です。
(以下、参考文献より)


1980年代初期にRICE の概念が日本に導入。

  • RICE (Rest, Ice, Compression, Elevation)
・以下、RICE との違いは、受傷部位をブレスやシーネなどの固定具を用いて患部を保護(stabilization、Protection)
  • RICES (Rest, Ice, Compression, Elevation, stabilization)
  • PRICE (Protection, Rest, Ice, Compression, Elevation)

・最近では、患部をただ安静保護するだけでなく、早期復帰のために患部に適切な負荷(Optimal Loading)をかけながらリハビリテーションを開始する必要があると考えられている。

“Rest”を“Optimal Loading”に置換え

  • POLICE (Protection, Optimal Loading, Rest, Ice, Compression, Elevation) 新しい概念も提唱。


・地域ジュニアスポーツ・学校部活動の現場における急性外傷に対する受傷後の適切な処置に提案。
  • RICESに必要グッズをスポーツ現場に準備。
  • 受傷後、すぐに圧迫・挙上を伴ったアイシングを行う。
  • アイシング時間は皮下脂肪厚や部位による。
  • 皮下脂肪 00-10mm アイシング時間 12分
  • 皮下脂肪 11-20mm アイシング時間 30分
  • 皮下脂肪 21-30mm アイシング時間 40分
  • 皮下脂肪 31-40mm アイシング時間 60分
  • 弾性ラップでアイスパックを固定する。アイシング後は、ホースシューパッドと弾性ラップによる24-72時間の患部圧迫。
  • 急性期にはRICESなサイクルを複数回繰り返す。
  • e.g.,受傷時初日、アイシング(20-30分)→患部の局所圧迫(2時間)→アイシング(20-30分)→患部の局所圧迫(2時間)と繰り返し、就寝時には患部を軽めに局所圧迫。
  • 急性外傷にはコールドスプレーは使わない。
  • ダッグアウトからトレーナーが飛び出すのは、冷却スプレーを施すためでなく、選手の怪我確認「傷害評価」である。


詳細・エビデンスは専門職まで
(引用STJ Oct 2013 Vol20 Num8 p10-p12)




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