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2020年3月17日火曜日

選手のピーク・サイクル

ピリオダイゼーション:周期を使ったトレーニング計画のコントロールで、このデータを基本にオリンピックや世界大会の年にベストパフォーマンスが発揮できる確率を高める。

競技成績の変動サイクル

  • 女子選手は2年サイクルで8-10年間
  • 男子選手は3年サイクルで6年間-時にはそれ以上


専門化に入って2-3年の内に、最大に記録を更新する年があり、その年から女子は2年が4-5回子は3年が2回続いて限界に達する傾向がある

スポーツキャリアの最終段階ではこのマクロサイクル性は乱れる。

  • 競技達成能力が年齢により退化する
  • 適応能力レベルやトレーニング能力レベルの低下が影響


参考文献
(スポーツ科学を理解するために:読んでおきたい資料集:魚住廣信 p11)
(L.P.マトヴェーエフ論文集1958-2001:魚住廣信 p107)

2015年2月16日月曜日

競技シーズンとピリオダイゼーションにおける期の適応

区分)準備期、第一移行期、試合期、第二移行期。

○競技シーズンとピリオダイゼーションにおける期の適応
 競技シーズン ピリオダイゼーション
 オフシーズン

競技シーズン)
 ・シーズン最後の試合と
翌年のシーズンの最初の6週間前まで。


 ・準備期に当てられ
長期間に及ぶ場合も
(16-24週間)

  ・筋肥大、持久力段階と
基礎筋力段階を2回かそれ以上繰り返す事も

 ・競技により筋力、パワー段階も含まれる
 準備期

(ピリオダイゼーション)
 筋肥大、持久力段階

強度:低から中
50-75%1RM
量:高から中
3-6セット
10-20レップ

 基礎筋力段階

強度:高
80-90%1RM
量:中
3-5セット
4-8レップ



 筋力、パワー段階

強度:高
87-95%1RM
75-90%1RM
量:低
3-5セット
2-5レップ
 1-6週間、
(陸上)
LSD(試合より長い距離)、
低強度プライオメトリックス、
レジスタンストレーニング(RT)



(陸上)
中程度距離インターバルトレーニング
複雑で専門化されたプライオメトリックス、特異的RT・EX種目






(陸上)
インターバル・スピードトレーニングで
試合のペースまで高める。(牽引、抵抗負荷など含む)
プライオメトリックス(スプリント動作模倣)、RT

 プレシーズン ・最初の試合までの期間6週間

 ・通常、(ピリオダイゼーションの)準備期の最終段階と
第一移行期に該当
 第一移行期 プレシーズン

 (筋力、パワー段階)
強度:高
87-95%1RM
75-90%1RM
量:低
3-5セット
2-5レップ
 ・6-8週間、
 ・競技特異的身体トレーニング
ピークコンディションを目指す
 インシーズン ・長期12-16週間以上の場合
試合期を複数回3-4週間のミクロサイクルに分割も
 試合期 ピーキング

強度:極めて高
≧93%1RM
量:極めて低
1-3セット
1-3レップ


 維持

強度:中
80-85%1RM
量:中
2-3セット
6-8レップ
 ・1-3週間に限って
ピークコンディションを置く事が可能

 数週間ー数ヵ月では維持プログラム
 ポストシーズン ・競技結果によっては競技続行も 第二移行期 積極的休養 ・1-4週間 レクリェーション的活動
 (RTは含まなくてもよい)

下記を追記しました。(19/Jan/2014 sun)
○シーズン別技術練習とトレーニングの優先度例

  優先度 優先度 
  技術練習 トレーニング トレーニング目標
 オフシーズン 低 高 筋肥大・筋持久力(初期)、筋力・パワー(後期)
 プレシーズン 中 中 競技および動作特異的なトレーニング
e.g.,競技に対応した筋力、パワー、筋持久力
 インシーズン 高 低 プレシーズンのトレーニング目標の維持
 ポストシーズン 状況に応じて  非特異的エクササイズ

○有酸素性持久力トレーニング (競技シーズンの目的とプログラムデザインの適応)
 競技シーズン  目的 頻度 時間 強度
 オフシーズン 基礎トレーニング 基礎を作る 5-6回/週 長い 低ー中程度
 プレシーズン  有酸素性パフォーマンスに
おいて重要因子の改善
 6-7回/週 長いー中程度 中程度ー高い
 インシーズン 試合 有酸素性パフォーマンスに
おいて重要因子の維持
 5-6回/週
トレーニングと
レース
 短い
(トレーニング)

 レースの距離
 低い( ” )


 高い(レース)
 ポストシーズン 積極的休養 競技シーズンからの回復 3-5回/週 短い 低い
・マクロサイクル、メゾサイクル、ミクロサイクル、非線型、線型や
準備期における一般的身体トレーニング期、競技特異的身体トレーニング期などの詳細は別に書く予定です。

関連ページ:有酸素性持久力トレーニング:インターバルトレーニング適応表:

2014年8月24日日曜日

ストロングマン系トレーニング

○ストロングマン競技器具

  • トラクターのタイヤ
  • サンドバック
  • 水を満たしたケグ(樽)
  • ファーマーズウォーク
  • プッシュ/プル用スレッド
  • スチール製ログ(丸太)
  • など

○ストロングマンエクササイズ(ピリオダイゼーション)

  • ストロングマンエクササイズは、筋肥大/筋持久力、筋力、パワーなど、特定のトレーニング段階の目標に合わせ操作可能。
  • ストロングマンエクササイズは年間を通じて取り入れ可能。


○いずれかの方法が推奨

  • ストロングマン系用具のみを用いるワークアウトを週1回行う。
  • または毎回のワークアウトの最後に「仕上げ」としてストロングマンエクササイズを1種類入れる。

※仕上げに適したエクササイズ

  • タイヤフリップforディスタンス
  • スレッドプッシュ/プルforディスタンス
  • など
  • 実施可能距離まで進むキャリー系エクササイズ全般

(Vol 21,Num 7, Aug/Sep 2014 p51-p57)

2014年4月29日火曜日

総合格闘技 (Mixed Martial Arts)

総合格闘技 (Mixed Martial Arts)には高度に発達した広範にわたる身体能力が必要。

競技者が万全の準備を整えるためには
  • 負荷、無負荷、どちらの状態でも繰り返しパワーを発揮する能力
  • 高レベルの最大筋力と持久力
  • 頻繁に起こる高強度の衝突を吸収できる十分な回復力
  • 高強度の間欠的持久力
  • 有酸素性能力と無酸素性能力わ十分に発達させる

考慮する項目
  • 有酸素性能力と無酸素性能力
  • 筋力
  • パワー

◎持久力トレーニングとレジスタンストレーニングの同時トレーニング

(同時トレーニングによる生理学適応は良く知られた事なので省略)

ここでは筋力とパワーおよび持久力の同時向上を目指し、トレーニング様式の中枢および末梢レベルを考慮したプログラム。

ブロック・ピリオダイゼーション戦略 (block periodization strategy)

  • 筋肥大レジスタンストレーニングを75-85%VO2max低強度インターバルトレーニングと組み合わせ。
  • 筋力、パワー向上目的トレーニングと高強度インターバルトレーニングと組合せ。

このような組合せは
  • 抹消レベルで、筋肥大トレーニングと高強度インターバルトレーニングの矛盾する生理学的適応が起こる仮説。
  • 高強度インターバルトレーニングで誘発される高代謝ストレスは解剖学的な末梢適応に千渉する。
  • 低強度インターバルトレーニングは主に中枢適応を引き出すためより干渉が少ない。
  • 筋力とパワートレーニングに対して主に神経適応が起こるが、これが高強度インターバルトレーニングの末梢適応に対する一層適切な補完となる。


e.g.,マクロサイクル
優先順位
メゾサイクル1
一般的準備期
メゾサイクル2
特異的準備
メゾサイクル3
試合前
テーパリング
試合
1
インターバルトレーニング
高:低=1:1
技術
技術
8-14日間
総トレーニングストレスを40-60%低下させる

2
筋肥大トレーニング
高強度代謝コンディショニング
高:低=1:2
戦術


3
技術
筋力トレーニング
高強度代謝コンディショニング
高:低=1:2


4
戦術
戦術
筋力-パワートレーニング


・低強度インターバルトレーニング、計画の早期段階では1:1の運動休息比で行なう。
(注意)LSDの長時間持久力トレーニングは、間欠的特性に対する特異性がない。
またインターバルトレーニングよりも筋力とパワーの向上に深刻な影響を与えるため、採用には注意が必要。

・筋力とパワートレーニングの量負荷は低下するため、高強度インターバルトレーニングや技術的、戦略的活動の量を増やす余裕が出来る。


◎テーパリング

  • 試合2週間前にトレーニング負荷を40%減らすところからテーパリングを開始。
  • 試合直前の最後の週にさらに20%負荷を軽減。

e.g.,持久力パフォーマンスにおけるテーパリングデータによると、最も効果的な方法は、8日から2週間かけて41-60%トレーニング量を減少させる。


(Vol 21,Num 4,May 2014 p12-23)

2014年1月19日日曜日

コオーディネーショントレーニングとは

今まで、コオーディネーション(KO-ORDINATION)とはと質問を受けた場合
私は下記の様に返答してました。

(返答)コオーディネーション(KO-ORDINATION)とは「あらゆる状況下で瞬時に対応出来る運動能力」、またよく「巧みさ」「巧みさとその発達」と表される事がある。
教科書的な例を上げると、「馬に乗る技術」、「弓を射る技術」を「馬に乗りながら弓を射る技術」などがあり、「サッカーで言うと、いつも整備された施設・グランドで練習をし、試合会場に行ってみたらデコボコした土のグランドで、いつものようにパフォーマンスが出来るか?」または「練習場所の外野は静かか?うるさいか?試合当日うるさくても練習時の様に落ち着いた心理状態でいられるか?」などである。あと、ベルンシュタインの考え方は理学療法などの基礎的部分の元になっている。

しかし今まで「コオーディネーションとは何ですか?」と質問を受けた事はなく、「コオーディネーションについて」説明する時、上記の説明をしていた。

今回「コオーディネーション」について講義を受ける機会があり、原則を書き留め紹介したい。

○コオーディネーション トレーニングの一般原則
(GENERAL PRINCIPLE OF KO-ORDINATION TRAINING)
HARTMAN , 2010

原則1

「トレーニング内容は、まずもって自らの体を動かしながら行うエクササイズであること。」

原則2

「運動系の技術と組合せて行う場合には、その技術はすでに習得されていること。」

原則3

「情報分析器官(視覚、聴覚、筋感覚、平衡感覚)を刺激するような要素を盛り込む。」

原則4

「エクササイズは、コオーディネーション能力が優勢的に要求される内容であること。」

原則5

「色々な動きをミックスしながら運動の内容を次々と変化させる(バリエーション)。」

原則6

「簡単なエクササイズと難しいエクササイズをミックスさせながらコオーディネーションの難易度を様々に変化させる(コントラスト法)。」

原則7

「コオーディネーションの難易度、または要求度合いを少しずつ高めていく。またそうすることにより、コオーディネーショントレーニングの効果が最大限に発揮される(オーバー・ポテンシャル法)。」

原則8

「筋力や持久力の養成を狙いとする体力トレーニング、あるいは技術トレーニングなどのセッションの一部として行うのではなく、トレーニング全体の中で独立したセッションの1つとして、コオーディネーショントレーニングを設ける。」

原則9

「コオーディネーショントレーニングでは、心身ともにフレッシュな状態で行なうことによって、トレーニングの最大効果が得られる。そのため、例えば持久力トレーニングのや筋力トレーニングを行った直後のように、心身ともに疲労困憊した状態で行なうことはできるだけ避けるようにする。」

原則10

「スポーツ種目ごとの専門的コオーディネーショントレーニングを行う場合には、その種目で要求される動き方や技、あるいは特有の状況などを可能な限り組み込むことによって、種目ごとに必要とされる専門的コオーディネーション能力を効果的に向上させることが可能となる。」


○プログラムの作成

  • コオーディネーションスキルの完成度は60%位が良い。
  • それ以上はスキル化の情報刺激がなくなる。
  • コオーディネーショントレーニングは、回復は当てはまらない。回復ではなく適応である。
  • 1週間の中で30-45分で維持。
  • 向上では、それ以上の時間が必要。