総合格闘技 (Mixed Martial Arts)には高度に発達した広範にわたる身体能力が必要。
競技者が万全の準備を整えるためには
- 負荷、無負荷、どちらの状態でも繰り返しパワーを発揮する能力
- 高レベルの最大筋力と持久力
- 頻繁に起こる高強度の衝突を吸収できる十分な回復力
- 高強度の間欠的持久力
- 有酸素性能力と無酸素性能力わ十分に発達させる
考慮する項目
- 有酸素性能力と無酸素性能力
- 筋力
- パワー
◎持久力トレーニングとレジスタンストレーニングの同時トレーニング
(同時トレーニングによる生理学適応は良く知られた事なので省略)
ここでは筋力とパワーおよび持久力の同時向上を目指し、トレーニング様式の中枢および末梢レベルを考慮したプログラム。
ブロック・ピリオダイゼーション戦略 (block periodization strategy)
- 筋肥大レジスタンストレーニングを75-85%VO2max低強度インターバルトレーニングと組み合わせ。
- 筋力、パワー向上目的トレーニングと高強度インターバルトレーニングと組合せ。
このような組合せは
- 抹消レベルで、筋肥大トレーニングと高強度インターバルトレーニングの矛盾する生理学的適応が起こる仮説。
- 高強度インターバルトレーニングで誘発される高代謝ストレスは解剖学的な末梢適応に千渉する。
- 低強度インターバルトレーニングは主に中枢適応を引き出すためより干渉が少ない。
- 筋力とパワートレーニングに対して主に神経適応が起こるが、これが高強度インターバルトレーニングの末梢適応に対する一層適切な補完となる。
e.g.,マクロサイクル
優先順位
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メゾサイクル1
一般的準備期
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メゾサイクル2
特異的準備
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メゾサイクル3
試合前
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テーパリング
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試合
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1
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インターバルトレーニング
高:低=1:1
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技術
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技術
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8-14日間
総トレーニングストレスを40-60%低下させる
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2
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筋肥大トレーニング
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高強度代謝コンディショニング
高:低=1:2
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戦術
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3
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技術
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筋力トレーニング
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高強度代謝コンディショニング
高:低=1:2
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4
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戦術
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戦術
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筋力-パワートレーニング
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・低強度インターバルトレーニング、計画の早期段階では1:1の運動休息比で行なう。
(注意)LSDの長時間持久力トレーニングは、間欠的特性に対する特異性がない。
またインターバルトレーニングよりも筋力とパワーの向上に深刻な影響を与えるため、採用には注意が必要。
・筋力とパワートレーニングの量負荷は低下するため、高強度インターバルトレーニングや技術的、戦略的活動の量を増やす余裕が出来る。
◎テーパリング
- 試合2週間前にトレーニング負荷を40%減らすところからテーパリングを開始。
- 試合直前の最後の週にさらに20%負荷を軽減。
e.g.,持久力パフォーマンスにおけるテーパリングデータによると、最も効果的な方法は、8日から2週間かけて41-60%トレーニング量を減少させる。
(Vol 21,Num 4,May 2014 p12-23)
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