2014年2月1日土曜日

コアトレーニングの効果

「科学的な裏付けをほとんどもたずに、コアスタビリティエクササイズを競技コンディショニングのために推進している人々がいる。」(Willardason)


(肯定派)

・理論的には、コアは複数の点で競技パフォーマンスに影響を及ぼす
  1. コアは体幹部と骨盤を安定させるため、テクニック面で利点をもたらす可能性。
  2. コアは下肢から上肢へと力を伝える媒体である。
  3. コアの筋群は競技動作に積極的に動員される可能性。
(反論)

○パフォーマンスを向上させると主張されてるにもかかわらず、コアトレーニングと競技パフォーマンスを結びつけようと試みた研究はほとんど存在しない。

○数少ない研究も結果にばらつきがある。

e.g.,コアサーキットワークアウトは運動力学的変数に有意な影響。
ワークアウトがコアの筋を疲労させ、パワーレベルを維持するために
異なる動作戦略を選択(代替的動作パターン)

○コアトレーニングとパフォーマンスを調査した諸研究の結果から、何らかの役割を果たしているとしても、それは極めて小さなものであると示唆。

目的がパフォーマンスの向上ならば、コアトレーニングに重きを置くべきでない。
  • コアスタビリティの向上はスキル特異性。
  • 「伝統的な」レジスタンスエクササイズを実施している健康なアスリートは、十分な量のコアトレーニングを行っている。
  • クリーン、スナッチ、ジャーク、プル、デッドリフト、スクワットなどの多関節エクササイズで効果を得られる。

(肯定派)

・運動科学の文献、有力メディア、商品コマーシャルはパフォーマンス向上、腰部の傷害予防、腰部損傷の治療に対してコアトレーニングの価値を称賛。


(反論)
  • 科学的には、コアトレーニングの効果に対して結論は出ていない。
  • パフォーマンスに対するコアトレーニングの効果については証拠不十分。
  • エクササイズ様式をS&Cプログラムの重要な一部とするには至らない。
  • 傷害予防の点では非特異的腰痛と特異的腰痛の差異でなく、より効果的エクササイズタイプに目をむける。
  • 治療に関してはエクササイズが効果的であるようである。


(Vol 21, Nun 1, jan/feb 2014 p42-p47)

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