2015年2月16日月曜日

文献引用:リ・コンディショニングについて

(タイトル)

文献引用:リ・コンディショニングについて


著作名 : 管理者

このレポートは、2004年・製作・未発表。


 この掲載内容は著作者の個人的意見で有り掲載内容には一切の保証・責任は持ちません。
ひとつの考え方としてご覧下さい。


以下本文


引用文献1)クライオ・セラピー1997=スポーツ外傷のハビリテーション55-72HD

引用文献2)NSCAジャパン編(2003)ストレングス&コンディショニングⅠ理論編
      =運動による外傷と障害168-181=アスレティックハビリテーション
      182-192

はじめに

 後進や指導者・クライアントの指導を行うとき、文献を利用し、これらの文献を後進や指導者
・クライアントが用いる事で、より深く理解してもらえるかもしれない。
また、私の押さえたポイントがその文献を用いる個人により、違うポイントを別な角度で押さえる
かも知れない。
この事で議論ができ、私も勉強でき、より深くこれらを追求する事ができる。

 もう1つ重要な事で、スポーツ・ドクターを中心としたトレーナー・チームで
リ・コンディショニング・プログラムを提案する時、必要な文献を用いる事により
チーム全体で何故そうするのかをスムーズに説明・理解できる。

 そして、リ・コンディショニングは「何処かの誰かが行う特別な方法」ではなく、共通認識を
持った「何処でも行われている標準的な方法」でなくてはならない。

 ここでは引用文献の引用・要約に私の言葉が補足してあります。

リ・コンディショニングについて

 まずリ・コンディショニングについて説明するには、リハビリテーションについても少し触れる
必要があります。

 引用文献1)
 リハビリテーションとは個人を正常な、あるいは最適な健康状態に回復させる過程である。
 
 スポーツ競技選手にとっての最適な健康状態とはハイレベルのコンディショニングまで回復・
復帰する過程である。
 外傷のリハビリテーションは、選手がケガをする以前に持ち合わせていたコンディショニング
まで回復させる事から、リ・コンディショニングと呼ばれる。

 一般の方や中高齢者では、日常生活復帰における運動機能とQOLの向上である。

 「リ・コンディショニング段階は、障害の発生要因の除去・再発予防・身体準備そして、
ハイレベルのコンディショニングまでの回復・復帰、
また日常生活における運動機能とQOLの向上を目的とし、障害と治癒段階を考慮した
プログラム計画である。」

 しかし、リハビリテーションとリ・コンディショニングの過程はそれぞれ異なる。
リハビリテーションの過程はコンディショニングの原則を基礎とするが、いくつかの極めて
重要な修正を行わなければならない。

引用文献2)
 リハビリテーションは資格者により医療機関で実施され、医療保険制度上「日常生活復帰」や
QOLの向上を目的としたメディカルリハビリテーションは行われるが、スポーツ競技選手の
コンディショニングも含めた総合的な運動機能能力を必要とする「競技復帰」を目的とした
プログラムが実施される事は少ない。

引用文献1)
 治療の促進に含まれる過程もリハビリテーションの一部と考え(例えば、靭帯断裂の選手は、
靭帯が治癒するまでコンディショニングのプログラムを開始できない)、
痛みの除去もリハビリテーションの一部である(痛みは、筋力・柔軟性・パワー・スピードを
抑制する身体の神経メカ二ズムを活性化させる)。

 痛みはリ・コンディショニングを開始前に対処されていなければならない。

 トレーナーは回復とトレーニングの適応を全て包括してプログラムを計画し指導する事ができる。

引用文献2)
 ケガをしたスポーツ競技選手をただ単に放置・安静のみ(ディトレーニング)にさせないために、
スポーツ障害の発生要因と原因を考える上で、スポーツ障害の診断・評価・治療に
関するものでなく、知っておくべき発生要因がある。

 スポーツ競技選手では不活動により障害が治癒しても、その間のディトレーニングにより
身体の総合的運動機能は低下し、すぐには競技練習に復帰はできない。
また再発予防の為の策がなされていない
(一般の方や中高齢者にも、このような事柄が当てはまる)。

 スポーツ競技選手では再発予防への対応は受傷時の発生要因をできる限り明確に把握し、
受傷要因に対する予防策を施したうえで競技に復帰させる必要がある。

 障害発生要因の除去と改善には急性の損傷・慢性の損傷・オーバーユース・身体準備・
リスク管理・機能解剖学的配慮や競技・身体テクニックの誤りなど数多く存在する。

 一般の方や中高齢者にも、何故そうなったかを考え対処しなければならない。



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