素早く大きな筋力発揮前の筋電図活動の減少は、基礎的な生理学の研究における動作前休止期に相当すると考えられる。
動作前休止期は、あらかじめ主働筋に軽度の随意的な緊張を与えた状態から急速な動作を起こす際に、動作に先行して約100msec程度生じる筋電図活動の休止期であり、主に単関節の等尺性筋力発揮において研究された。
運動誘発電位と脊髄反射を用いた研究では、動作前休止期を起こす運動プログラムは脊髄レベルではなく大脳皮質レベルで計画されてることも明らかとなっている。
近年では垂直跳びにおいても動作前休止期が観察されている。
Vol 25 Num 2 Mar 2018 p6-p7
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