・スレッドを使ったトレーニングは、伸張性筋活動により生じる筋の損傷が、激しい筋痛や疲労、炎症を引き起こす可能性を回避する方法として、プッシュ/プルスレッド器具などを用いた短縮性筋活動中心のトレーニング。
※特徴
・短縮性筋活動だけを行うレジスタンストレーニングが、ヒトの骨格筋の形態的適応を誘発し、筋力と筋肥大の増大を促進。
・静止してるスレッドに運動を起こすためには、スレッドの慣性力に勝たなければならない。
運動を起こすための活動中の筋を短縮させねばならず(短縮性筋活動)、その結果、抵抗力よりも大きな収縮力が生じる。
・スレッドが運動を開始するために一旦十分な力が発揮されると、その後は、静止慣性が減少、スレッドを動かすための必要な力は減少する。
・スレッドを押したり引いたりする際は伸張性負荷はかからないため、伸張性収縮力は少ない。
・弾性エネルギーを貯蔵したり、筋に予備的負荷をかける機会がほとんどなく、発揮される筋力は、完全に独立した短縮性筋活動に起因。
※負荷の設定
・筋力強化は、距離を1-20ヤード(0.9-18m)に短く設定し、押したり引いたり出来る範囲の非常に重い負荷を選択。
・筋肥大は、15-35ヤード(13-32m)中ー中高強度負荷。
ただし、伸張性筋活動がレジスタンスエクササイズに対する筋肥大反応を最大にすると考えられる事に注意を払うことが重要。
・筋持久力は、距離を長くして比較的軽い負荷を選択。
・特殊なスレッドが入手困難であっても、予算を超えているとしても、綱を取り付けたタイヤなど、従来のスレッドや用具で代用できる。
追記
〇スレッドトレーニングでは、股関節伸展モーメントに関して、腰にハーネスとを装着して行う方が肩に装着するよりも優れていることが明らかになっている。
(Vol,23 Num,2 mar 2016 p50)
References:
「短縮性筋活動を中心とした用具のトレーニング」
(Strength & Conditioning Journal Vol.19 Num.8 oct 2012)
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