地域ディレクターセミナー「甲信越」
「現場目線からのS&Cー野球を中心にー」「講師:金崎泰英 氏」に参加しました。
会場は、アップルスポーツカレッジ・コンディショニングセンター でした。
内容において、S&C分野以外の監督、技術コーチが用いる分野の概要を記録します。
■野球の競技特性
○2004-2010年プロ野球成績から算出した状況別得点期待値
○チームの成績
- チーム作り ・戦力のベースを確保。
- マネジメント ・保有する戦力を正しく発揮させる。
- 采配 ・発揮された能力を勝利につなげる。
○コイントス
- 確率
○2種類の打率
必然性の偶然
- 真の打率
- 実際の打率
○打者の比較
e.g., A打者打率 0.400 B打者打率 0.375
100打席のA,Bがこの打率を出す確率 65%
600打席のA,Bがこの打率を出す確率 85%
実際A,Bは,250打席で算出.。 実際の打席は550-600打度必要。
○同じ打撃内容でも
- Aチーム打率/.333
- Bチーム打率/.500
○カウント別 (AVG・OBA)
○ランナーの位置とアカウント
○結論
少ない打席数における打率の算出は役に立たない。
○打撃行為が野球を複雑化させる
○シンプルなものからチームづくりを行う
- 投手力を中心とした守りのチームつくり。 e.g.,落合、野村
○マネーボール VS 日本ハム
・マネーボール
- アウトにならなければ永遠に得点。
- 選球眼の良さが打者に必要。
- 守備力は特に大きな問題でない。
・日本ハム
- ゴロ率の高い投手を揃える。
- センターラインの守備力の重視。
- 効率のよい攻撃 (5安打以下で勝ち越し)
○競技をどう見つめるか
・「経済の事は経済学者には分からない。それは理屈一方で見る故(せい)だ。」
■野球とストレングス&コンディショニングとの関わり
○競技と寄り添うコンディショニングの指導
・コンディショニングとは、目的を達成するための手段であり
けっしてそれそのものが目的ではない。
※S&C の内容は省略。■各動作とトレーニングの方向性
■投球に関するコンディショニングの基礎
○選手育成とチームの勝利
・指導対象によって異なる目標。 「今シーズン選手へ伝えたいこと。」
- 投手はストライクを投げなさい。
- 打者は最も速いストレートを打ち返しなさい。
- 「痛い」と言ったら試合でつかいません。
- このリーグで結果を残せなければ、野球を職業とすることをあきらめなさい。
○選手の育成
- OPS 出塁率 + 長打率 (On-base plus slugging Per centage)
- NOI (New Offence Index)
- GAP
○OPSによる格付け
○チーム育成の第一段階
・投手の育成
- 投手は絶対にプレーに関わる必要。
- 行うべき内容は比較的限られている。
- 球速を上げることは比較的簡単である。
- コントロールとは、安定して同じことを繰り返す能力。
- 育成レベルでは、ブルペンでの投球練習が必須。 (試合中心の考え方とは異なる。)
○投球がチームを進行させる
○野球のボールは5.5オンス(約150g)である
○投球に対するアプローチ
- 1球に対する質を向上させる。
- 継続的に同じ動作を実施。
- 運動許容量拡大および回復能力の向上。
・練習として絶対的に投げることが必要。
○マダックススタイル
○ピッチャーに必要な有酸素能力
- 45-50ml/kg/min
- インターバルトレーニング
※S&C 内容・実技は省略。■基本的トレーニングのパフォーマンスへの転化
○どこで故障のリスクが高まるか
・十分な筋柔軟性を得る以前 ≧ = ≦ ・運動許容量を超過
(正確なメカニズムを得るまで)
○投げること以外でW-upを行う
※S&C 内容・実技は省略。■ウォーミングアップと技術に繋がるドリル
○走塁を考える
「1塁までの到達時間」
・足の速い打者 ・左打者 3.8-4.0s ・右打者 4.0-4.2s
「投手のクイックモーション」
・投手のファーストモーションからミットの収まるまでに許される時間 1.25s以内
「捕手の2塁送球タイム」
・1.8-1.9s
○ウォーミングアップについて
・野球はウォーミングアップのスポーツ
- 基本的 VS 専門的
- 人数 全体 VS 個人
- 場所
- 時間
- 位置づけ
- 天候(気温)
- ルーティンと変化
「現実的視点」から再考する。」
- 横から縦へ
- 遅から速へ
- 専門ウォーミングアップ (野球におけるウォーミングアップ)
- 全体ウォーミングアップの意味合い
- 全員の前での「独占」
- 状況発見の場
※これは、S&C分野以外の監督、技術コーチが用いる分野の概要ですが、
非常に興味深いものがあります。
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