2012年11月19日月曜日

セミナーに参加しました。

18/nov/2012 (sun)

 地域ディレクターセミナー「甲信越」

「現場目線からのS&Cー野球を中心にー」「講師:金崎泰英 氏」に参加しました。

会場は、アップルスポーツカレッジ・コンディショニングセンター でした。




内容において、S&C分野以外の監督、技術コーチが用いる分野の概要を記録します。


■野球の競技特性

○2004-2010年プロ野球成績から算出した状況別得点期待値

○チームの成績

  • チーム作り  ・戦力のベースを確保。
  • マネジメント  ・保有する戦力を正しく発揮させる。
  • 采配       ・発揮された能力を勝利につなげる。
○コイントス
  • 確率
○2種類の打率

 必然性の偶然
  • 真の打率
  • 実際の打率
○打者の比較

 e.g., A打者打率 0.400  B打者打率 0.375

 100打席のA,Bがこの打率を出す確率 65%
 600打席のA,Bがこの打率を出す確率 85%

 実際A,Bは,250打席で算出.。  実際の打席は550-600打度必要。

○同じ打撃内容でも
  • Aチーム打率/.333
  • Bチーム打率/.500
○カウント別 (AVG・OBA)

○ランナーの位置とアカウント

○結論

 少ない打席数における打率の算出は役に立たない

○打撃行為が野球を複雑化させる

○シンプルなものからチームづくりを行う
  • 投手力を中心とした守りのチームつくり。 e.g.,落合、野村
○マネーボール VS 日本ハム
 
 ・マネーボール
  • アウトにならなければ永遠に得点。
  • 選球眼の良さが打者に必要。
  • 守備力は特に大きな問題でない。
 ・日本ハム
  • ゴロ率の高い投手を揃える。
  • センターラインの守備力の重視。
  • 効率のよい攻撃 (5安打以下で勝ち越し)
○競技をどう見つめるか

 ・「経済の事は経済学者には分からない。それは理屈一方で見る故(せい)だ。」


■野球とストレングス&コンディショニングとの関わり

○競技と寄り添うコンディショニングの指導

 ・コンディショニングとは、目的を達成するための手段であり
 けっしてそれそのものが目的ではない。


S&C の内容は省略。■各動作とトレーニングの方向性


■投球に関するコンディショニングの基礎

○選手育成とチームの勝利

 ・指導対象によって異なる目標。 「今シーズン選手へ伝えたいこと。」
  1. 投手はストライクを投げなさい。
  2. 打者は最も速いストレートを打ち返しなさい。
  3. 「痛い」と言ったら試合でつかいません。
  4. このリーグで結果を残せなければ、野球を職業とすることをあきらめなさい。
○選手の育成
  • OPS 出塁率 + 長打率 (On-base plus slugging Per centage)
  • NOI (New Offence Index)
  • GAP
○OPSによる格付け

○チーム育成の第一段階

 ・投手の育成
  1. 投手は絶対にプレーに関わる必要。
  2. 行うべき内容は比較的限られている。
  3. 球速を上げることは比較的簡単である。
  4. コントロールとは、安定して同じことを繰り返す能力。
  5. 育成レベルでは、ブルペンでの投球練習が必須。 (試合中心の考え方とは異なる。)
○投球がチームを進行させる

○野球のボールは5.5オンス(約150g)である

○投球に対するアプローチ
  1. 1球に対する質を向上させる。
  2. 継続的に同じ動作を実施。
  3. 運動許容量拡大および回復能力の向上。
 ・練習として絶対的に投げることが必要。

○マダックススタイル

○ピッチャーに必要な有酸素能力
  • 45-50ml/kg/min
  • インターバルトレーニング

S&C 内容・実技は省略。■基本的トレーニングのパフォーマンスへの転化


○どこで故障のリスクが高まるか

 ・十分な筋柔軟性を得る以前   ≧  =  ≦   ・運動許容量を超過
 (正確なメカニズムを得るまで)

○投げること以外でW-upを行う


S&C 内容・実技は省略。■ウォーミングアップと技術に繋がるドリル


○走塁を考える

 「1塁までの到達時間」
 
 ・足の速い打者 ・左打者 3.8-4.0s  ・右打者 4.0-4.2s

 「投手のクイックモーション」
 
 ・投手のファーストモーションからミットの収まるまでに許される時間  1.25s以内

 「捕手の2塁送球タイム」

 ・1.8-1.9s

○ウォーミングアップについて

 ・野球はウォーミングアップのスポーツ
  • 基本的 VS 専門的
  • 人数  全体 VS 個人
  • 場所
  • 時間
  • 位置づけ
  • 天候(気温)
  • ルーティンと変化
 「現実的視点」から再考する。」
  • 横から縦へ
  • 遅から速へ
  • 専門ウォーミングアップ (野球におけるウォーミングアップ)
  • 全体ウォーミングアップの意味合い
  • 全員の前での「独占」
  • 状況発見の場


※これは、S&C分野以外の監督、技術コーチが用いる分野の概要ですが、
 非常に興味深いものがあります。



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