2012年12月2日日曜日

抗酸化サプリメント

・活性酸素除去目的の抗酸化サプリメントの取り過ぎは、
運動トレーニングによる身体づくりにマイナスになることを理解する必要。


・活性酸素とは、筋線維内のミトコンドリア、筋小胞体、T管、筋膜、サイトゾル内で生産される。

・タイプⅡ線維にはタイプⅠ線維よりも高いレベルの活性酸素種(Reactive Oxygen Specices : ROS)を誘発する特殊器質が存在。

・ROS生産が運動トレーニングにより誘発される骨格筋適応の刺激。


研究)培養筋細胞を活性酸素に暴露すると多くの遺伝子発現が誘発。

培養筋線維の過酸化水素暴露によりPGC-1a(遺伝子転写抑制物質)のmRNA発現が増加。
※重要:抗酸化物質を培養液中に付加すると、これらの反応が抑制。


研究)抗酸化サプリメントはヒト骨格筋のトレーニング適応を抑制、遅延させる報告。

ヒトを被験者にした、ビタミンC経口投与が運動誘発性骨格筋ミトコンドリア発生とPGC-1a遺伝子発現を抑制。

ビタミンEとa-リポ酸サプリメント摂取は、トレーニング状態に関係なく骨格筋内におけるミトコンドリアの合成を抑制。


・ROSの一過性の増加は、細胞適応と生産を助長。

・長期のROS生産はシグナル伝達経路に異変を起こし、タンパク質分解、アポトーシス(細胞死)につながる。



・活性酸素のストレスが、長期の骨格筋不活動でも発生。
不活動条件下での酸化還元による障害が、筋委縮、筋核アポトーシスによる筋リモデリングを抑制はよく知られている。

・不活動性筋委縮は細胞外抗酸化物質濃度を増加させることで、遅延させることが可能と考えられる。(以下のメカニズムは現在研究中)



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