2012年11月11日日曜日

海外遠征スポーツ選手の時差対策

※管理者は、海外遠征の帯同経験はありません。
しかし、時差調整など知っておくべき必要な事項です。




 日数 同期化の進行 競技の可能性 自覚症状 身体機能
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 リズム乱れ期  ・激しいトレーニングは好ましくない。 ・眠気、食欲不振、
反応遅鈍

・眠気解消、食欲回復
 ・筋力、瞬発力
など低下
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 同期開始期 ・体調考慮すればトレーニングを強め、
練習競技や試合は実施可能。
 ・自覚症状がとれる

・次第に
平常状態に回復
 ・筋力など
やや回復
・平常状態に
回復
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 同期進行期  ・試合、競技は可能。平常状態に回復回復
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 同期完了期 ・この時期の競技、試合にもっともよい成績を期待できる。
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 遠征疲労期 ・この時期までに競技を終了させた方がよい。
(成績は時差と直接関係なし。)
(引用:1975年 モントリオール移動 「時差10時間、東周り」 スケジュールと勧告)


生体リズムの調整

・短い周期リズム 脳波、心臓の鼓動、呼吸
・長い周期リズム 体温、睡眠、覚醒のリズム (例:月経もかなり長い周期リズムに属する)

 ・1日における睡眠、覚醒リズムは
  • サーカディアンリズム(circadian rhythm)
  • 慨日リズム
  • 約1日リズム
・生活は24時間の社会時計にして、生体リズムも社会時計に同調。
社会時計から隔離状況下なおいて、生体リズムは25時間周期になる。
・睡眠が十分でないと、精神、運動機能の低下をきたす。



追記

睡眠をコントロールすることで、パフォーマンスを最大限に高める最も効果的な方法は、睡眠の質と量を確保することであり、これは単にアスリートの睡眠衛生を変えるだけで達成できる。

●飛行機の移動の前後・飛行中の対策を採用することで、時差ボケや旅行による疲労を回避出来ると思われる。

  • 旅行前に十分な睡眠をとり、東へ旅行する時は夕方以降の便を選択する。
  • 搭乗時に時計を現地時刻に合わせ、機内での睡眠と食事を目的地時間に合わせる。
  • 到着後の時間帯に順応するために、適切であれば、仮眠とカフェインの摂取を推奨される。

●各タイムゾーンを横切るごとに、「原則」として睡眠回復のために予備日を1日計画する必要。

e.g.,試合のためにアスリートが4つのタイムゾーンを横断して飛行する場合、アスリートが完全に休養を取ったと感じるようになるまでに4日間必要。

●通常の睡眠習慣を維持しながら、外部刺激とカフェインの摂取量を調節する。


(Vol 24 Num 5 Jun 2017 p25)

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