○起床後
- 脊椎屈曲エクササイズは起床後少なくても1時間は避ける。
- 慎重に考えるなら脊柱屈曲を含むエクササイズは起床後最低2時間以上経ってから行う。
睡眠中は椎間板にかかる負荷は減少、より多くの液体が吸収され、椎間板の体積は増加する。
その後液体は、脊椎への負荷がかかるにつれて1日を通じて排出。
早朝の椎間板内の圧力は就寝前より240%高く、親水性により、またクリープ(負荷による変形の増大)がないことにより、曲げ応力は椎間板では300%、神経弓の靭帯で80%増加。
時間の経過とともに椎間板は膨らみ、圧縮時の固さを増大させ、屈曲に対する弾力性と柔軟性が高まり、親水性が増し、椎間板脱出のリスクが軽減する。
しかし起床後30分で、椎間板は1日の高さの54%を失い、1時間以内に水分の」90%が失われる。
○座位後
- 長時間座位の後の脊椎屈曲エクササイズは少なくても数分、できれば5分以上経ってから行う。
座位の後は椎間板の高さ増すこと、腰椎の可動域が低下。
それにより靭帯と後部線維輪を含む屈曲に抵抗する組織の柔軟性が低下するため、それらの組織の傷害リスクが増大。
座位は個人差が大きいため組織の反応も人により大きな違いもある。
粘弾性クリープ、応力緩和、液体の損失などにより椎間関節が弛緩するため
座位で腰椎の可動域が広がり、それが傷害リスクの増大をもたらす場合もある。
関節のスティフネスのおよそ50%は起立後2分以内に、また完全な屈曲の20分後に回復する。
(Vol 21 Num 9 Nov 2014 p49-p50)
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