2015年2月16日月曜日

前十字靱帯のないクライアントの大腿四頭筋強化種目

  • 障害発生前と同じレベルで競技を継続を望む場合、再建手術が行われる事が多い。
  • ACLの断裂のみで膝の他の部位に損傷がなく、今後さらに膝の障害を引き起こす可能性のある運動をしない場合、手術をしないで治療する方法を取る場合もある。
  • ACLのない選手の中にはウェイトトレーニングを行いながら継続。
○ACLの主要機能の1つ
  • 脛骨の前方への動きのコントロール。
  • ACL損傷は二ーエクステンション時の大腿四頭筋のみが収縮すると脛骨が前方に移動し、損傷していない膝の安定に関わる他の部位に害を及ぼす恐れ。
○シーテッド・二ーエクステンション
  • 脛骨の前方移動が最大になるのは完全伸展位から40°屈曲した姿勢。(膝蓋大腿関節への負荷が最大になる可動域)
  • 損傷していない部位、膝蓋大腿関節を保護には40°以上屈曲した姿勢のみ行う。
○スクワット
  • 膝関節の圧縮、膝関節周囲筋の共収縮が起こるためACLのない選手でも脛骨の前方移動は少ない。(損傷していない膝関節の安定性に関わる部位の負担は少ない)
  • 膝角度60°以上での膝蓋大腿関節への負荷が増大
  • 膝関節60°以上屈曲したスポーツ動作を行う場合ストレングス強化が必要
○60°以上屈曲のスクワット
  • 膝蓋大腿関節の圧縮が最大
  • 膝蓋大腿関節の接触面積が最大になっているため60°以上屈曲が可能な場合もある。
  • 膝のストレスを起こさずに大腿四頭筋が働いていることを感じる範囲を自身が身につけるように指導。
○プログラム計画
  • 大腿骨ー脛骨間・膝蓋骨ー大腿骨間の働く力以外の要素も考慮。
○音・きしみが感じられる場合
  • 膝蓋大腿関節の関節軟骨が変性している恐れ。
  • ROMで動きを繰り返すと膝蓋大腿関節の状態が悪化することが多い。




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