○スクワットは2つの異なる動作パターンが存在
- 椅子に腰掛ける動作のように、骨盤を水平後方へ移動させるスクワットは、股関節伸展群の運動力学的要素が大きい。
- 体幹傾斜角度がより大きくなり、その結果、股関節と足関節が早い段階でロックするため、腰椎をニュートラルな姿勢に保つディープスクワットを安全に実施できる深さが制限される可能性がある。
- 体幹角度を大きくすることは、重心の後方移動を相殺するために必要であり、パワーリフティングスクワットにおいて広く用いられる動作方法である。
- 骨盤を真っ直ぐ垂直下方へ移動させ、水平後方への移動が少ないスクワットは、膝関節伸展筋と足関節底屈筋の運動力学的要素が大きい。
- 膝関節がつま先より前方へ移動するため、理論上は体幹傾斜角度がより小さくなり、また股関節と足関節がロックするのが遅いために、腰椎前弯を喪失せずに、より深くまでスクワットをすることが可能。
○負荷の位置
- ローバックポジションは、このバーベルポジションが支持基底面より後方になるため、身体の重心が後方へ移動する。
- 代償として体幹を前傾させ、重心を支持基底面の上に保たなくてはならない。
- この体幹前傾はスクワットの下降動作開始時の体幹傾斜角度を増大させ、下降動作中、身体のバランスを維持するために、骨盤の水平後方への移動を増大させるテクニックの使用を促す可能性がある。
- このようなローバックポジションによるバックスクワットは、腰部の傷害を防ぐため、ディープスクワットでは実施すべきではない。
- ハイバーポジションバックスクワット、フロントスクワット、オーバーヘッドスクワット、そのほかは身体の重心が前方へ移動する。
- 理論上は体幹傾斜角度が小さく、腰椎をニュートラルな姿勢に保つディープスクワットを潜在的に安全に実施擦る上で、より適切である。
- 重心が支持基底面より前方に移動するスクワット(フロント、ゴブレットなど)のみが、かかとを床につけて、腰椎をニュートラルな姿勢に保つディープスクワットを実施するのに適切である可能背を示唆している。
- 負荷を前方に置くこれらのスクワットでは、重心を支持基底面の上に保つために、代償として体幹を後傾させる結果、体幹傾斜角度が小さくなる。
○踵の高さ
- 踵の位置を高くすると身体の重心が前方へ移動し、矢状面での足関節背屈が増大することで垂直下方への移動が促進され、体幹傾斜角度が小さくなる。
- 重心を支持基底面の上に保つために代償として体幹が後傾しその結果、体幹傾斜角度が小さくなる。
- ディープスクワットやオリンピックスタイルリフティングを実施する際、ウエイトリフティングシューズの着用が有利に働くのは、このような原理による。
Vol 25 Num 4 May 2018 p50-p51
追記
○ハイバースクワット
○ローバースクワット
追記
○ハイバースクワット
- より体幹が直立し、しゃがみ込みが深く、大腿四頭筋の動員が高いことが特徴
- 有益な可能性があり、最適なテクニックの評価基準として使用される
- ウエイトリフティングシューズは、より直立した体幹姿勢を可能にするため、負荷を用いて実施する方法として、より安全性が高い可能性
○ローバースクワット
- より大きな股関節屈曲可動域を必要とし、動作中の前傾が大きい
- 距腿関節の可動域が低いことと、下肢筋群の伸張性が不足している
- 距腿関節の可動域が低いと、距骨の後方滑りが制限される場合がある
- ヒラメ筋の起始部は膝関節より下で、そのため後部組織にみられる制限は、主にヒラメ筋が原因となってる可能性
- 単純に伸展筋力特性が弱い。伸展動作パターンを担う身体背面部の筋群、殿筋群、ハムストリングス、脊柱起立筋
- 運動計画の問題
(Vol 26 Num 4 May 2019 p44-p47)
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